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二重窓リフォームで住宅の快適性は変わる?サッシや内窓の特徴と費用も紹介

不動産購入コラム

名村 祐哉

筆者 名村 祐哉

不動産キャリア24年

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住宅購入を検討していると、住まいの快適さや光熱費の節約、安全性など多くの不安や疑問が浮かぶのではないでしょうか。特に「二重窓・二重サッシ(内窓)」リフォームは、断熱や防音、省エネなど暮らしの質を向上させる方法として注目されています。本記事では、二重窓リフォームの仕組みや効果、費用や補助金まで、これから住宅購入を考えている方へ分かりやすく解説します。快適な住まいづくりのヒントを一緒に見つけてみませんか。


二重窓(内窓)リフォームとは?構造と基本的な仕組み

二重窓(内窓)リフォームとは、既存の窓(外窓)の内側に新たな窓(内窓)を設置する工法を指します。これにより、窓と窓の間に空気層が形成され、断熱・防音・結露防止といった効果が得られます。特に冷暖房効率の改善や快適な室内環境の実現に貢献します。たとえば交通騒音(約80dB)を静かな公園程度(約40dB)にまで低減できるという事例も報告されています。

項目 説明
構造 既存の窓の室内側にもうひとつ窓を設置し、二重の窓構造とする方法
メリット 断熱性・防音性・結露防止・防犯性能の向上
複層ガラスとの違い 複層ガラスはガラス部の構造、二重窓は窓全体の構造であり、異なる分類

構造面では、二重窓は「サッシ(窓枠)まで二重化」しており、その間に空気層を設ける点で、ガラスだけを二重にする複層ガラス(ペアガラス)とは異なります。複層ガラスは、たとえば2枚のガラス間に乾燥空気もしくはアルゴンガスを封入することで断熱・結露防止効果が得られますが、サッシ自体は単一構造のままです。

一方、二重窓は空気層に加えて、内窓に樹脂製サッシを用いることが多く、アルミ製サッシと比較して熱の伝わりにくさが約1000倍であるため、より断熱性能の向上に寄与します。

断熱・省エネ・光熱費削減の効果とその仕組み

二重窓(内窓)リフォームは、既存の窓の内側に新たな窓を取り付け、間に空気層を設けることで断熱性能を高めます。空気層が熱の移動を抑制し、樹脂サッシや高性能ガラスとの組み合わせにより、冷暖房効率が大きく向上します。たとえば、空気層+断熱ガラスによって室内の温度変化が緩やかになり、冷暖房機器の使用頻度を抑えられます。

実際の光熱費削減の目安として、LIXILによるシミュレーションでは、東京の戸建て住宅(延べ床約120平方メートル、省エネ基準旧水準)で内窓を9窓設置した場合、年間で約2万円、月額にすると約1,670円の冷暖房費削減が期待できるとのことです。さらに、他の調査では、1ヶ月あたり1,500円〜2,000円程度の削減効果が一般的とされています。

また、補助金制度の利用で、初期費用が軽減され、投資回収期間が短縮される可能性があります。国が実施する「先進的窓リノベ事業」では、補助率1/2で1窓あたり数万円〜十数万円の補助が受けられるケースがあり、補助金適用後は実質負担額が半額程度になる例もあります。

項目 目安の金額
年間光熱費削減額(LIXIL試算) 約20,000円
月平均削減額(一般事例) 約1,500~2,000円
補助金適用による実質負担軽減 約半額に軽減可能


防音・防犯・結露対策としての具体的なメリット

二重窓(内窓)は、さまざまな住まいの課題に対して効果的な改善策として注目されています。ここでは、防音・防犯・結露への具体的なメリットを、わかりやすくご紹介いたします。

まず、防音性能についてです。一般的な窓に比べて、二重窓を設置すると遮音性能が大幅に向上し、10~20デシベル(dB)ほど音を軽減できるとされています。これは、人間の耳には音が約半分の大きさに聞こえる程度の変化であり、例えば道路沿いの騒音(約80dB)でも、室内の音を図書館レベル(約40dB)に抑えることが可能です。これにより、静かな環境を求める方には大きな効果があります。さらに、二重窓は遮音性能の数値としてD-35~45(単層窓はD-20~25)と大きな差があり、D値で10~20dBほどの音量低減が見込めます。合わせガラスとの組み合わせでは、D-40~50とさらに高い防音効果も実現可能です。

防犯面でも、二重窓には優れた抑止力があります。通常の窓ではガラスを割って鍵を操作する侵入が可能ですが、二重窓では外窓・内窓の両方を破る必要があり、侵入にかかる時間と音が増えることで、侵入者が犯行をあきらめる可能性が高まります。データによれば「5分の壁」や「10分の壁」といった時間の心理的障壁が防犯において重要とされており、二重窓はそれを築く有力な手段です。また、外観上も二重窓は防犯意識の高さを外部に自然に示すことができる視覚的抑止にもなります。

結露対策に関しては、内窓の設置により窓ガラス表面の温度が室内に近づき、結露の発生を抑える効果があります。ガラスだけでなくサッシ部分の断熱性が高まるため、窓まわり全体の温度差が緩和され、湿気が結露となって現れる現象を抑止できます。また、結露の減少はカビやダニの発生リスクも軽減し、健康的で快適な住環境づくりにもつながります。

以下に、これらの効果を整理した表をご提示いたします。

効果の種類 具体的なメリット 体感イメージ
防音 10~20dBの遮音(D-35~45クラス)、図書館レベルの静けさ 車の音が気にならない、集中しやすい環境
防犯 ガラス破り防止、侵入時間延長、心理的抑止 侵入者に狙われにくい住まい
結露対策 ガラス温度上昇による結露抑制、カビ予防 快適で清潔な室内環境

どなたにも分かりやすい表現を心がけておりますが、ご相談や詳しいご希望があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。


リフォームの費用・工事期間・DIYとの違い

内窓(二重窓・二重サッシ)リフォームの費用は、窓のサイズや仕様によって大きく異なります。例えば、小窓(トイレや洗面所など)では約30,000円〜50,000円、腰高窓では約50,000円〜80,000円、掃き出し窓では約80,000円〜150,000円が一般的な相場です。高性能なLowE複層ガラスや防音仕様などを選ぶ場合、1か所あたり100,000円以上になることもあります。 

具体的な価格例を表にまとめると、以下のようになります。

窓の種類費用の目安
小窓(例:トイレ用)約30,000円~50,000円
腰高窓(例:居室の一般窓)約50,000円~80,000円
掃き出し窓(例:リビングの大きな窓)約80,000円~150,000円

概ねこのような価格帯を参考に、ご希望の窓サイズや性能に合わせて、ご予算の目安をご検討いただけます。

工事に要する時間は、基本的に1か所あたり30分~1時間程度で完了します。複数窓を同時施工する場合はその分時間が積み重なり、日数がかかるケースもありますが、比較的短時間で済む工事です。 

DIYキットとの違いについても重要なポイントです。DIYキットは手間を省き低価格で導入できる一方、採寸精度や施工品質、気密性の確保に不安が残ります。特に窓枠の奥行きが不足している場合には「ふかし枠」の追加が必要であり、その判断や設置は専門的な知識が求められます。プロによる施工ならば、採寸、製作、取り付けのすべてを正確に行い、施工後の隙間や仕上がりもきめ細かく調整され、安心して長期的にご使用いただけます。 

まとめ

二重窓・二重サッシ(内窓)リフォームは、外窓の内側にもう一つの窓を設置することで、空気層を作り出し、断熱性や防音性、さらに結露防止に役立ちます。これにより、冷暖房の効率が高まり光熱費も削減しやすくなります。補助金などの制度も利用しやすく、費用対効果に優れた住まいの選択肢です。また、防犯対策や健康快適性の向上にもつながります。施工は専門業者へ依頼することで、より確かな仕上がりと安心を得られるため、初めての方にもおすすめです。

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