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一戸建ては新築と中古のどちらが良い?メリットとデメリットを解説

一戸建ては新築と中古のどちらが良い?メリットとデメリットを解説

一戸建てを購入するとき、新築か中古かお悩みになる方も多いのではないでしょうか。
日本では新築を好む方が多いため、新築に対する需要が高かったのですが、近年は中古をあえて選ぶ方も増えてきました。
今回は新築一戸建てと中古一戸建ての需要と、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
新築一戸建てや建売住宅の購入をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

新築一戸建てと中古一戸建てのそれぞれの需要

新築一戸建てと中古一戸建てのそれぞれの需要

まずは、新築一戸建てと中古一戸建て、それぞれの需要について解説します。

新築と中古どちらが売れている?

結論から申し上げますと、令和3年以降、一戸建てにおいては新築より中古の需要が高くなっています。
首都圏(一都三県)のマンションの成約数を比較したデータを見ると、平成23年は新築の成約数は約4万軒、中古は約3万軒でした。
しかし、平成28年の時点で中古が新築を上回り、令和2年には新築より1万軒近く中古が購入されています。
立地やエリアによって異なりますが、実際に成約している一戸建ての数を全体として比較すると、中古の需要が新築を上回っていることが伺えるでしょう。

新築神話とは?

先述のとおり、平成23年の時点では、新築一戸建ての需要のほうが高い傾向にありました。
その理由の一つが新築神話というものです。
日本では中古より新築が好まれる傾向にあり「マイホーム=新築」と考える方が少なくありません。
その背景として、ライフステージの変化に対応した物件供給ができていない賃貸市場、いまだに広がる新築向けの宅地造成などが挙げられます。
住宅ローン減税などの新築優遇税制も、中古の需要増加や新築神話を後押ししているといえるでしょう。

空き家問題に対する対策とは?

近年は埼玉県所沢市を含め、日本全国で古い住宅が空き家となる問題が深刻化しています。
少子高齢化時代や核家族化などが原因で、昭和58年には330万戸だった空き家の数は、平成30年に846万戸までに増えました。
こうした流れを受け、国は空家等対策の推進に関する特別措置法を施行し、中古一戸建ての需要が高まるようさまざまな政策をおこなっています。
施策の一つが、中古住宅のリフォームやリノベーションによる、既存住宅流通市場の活性化です。
内容としては、リフォームやリノベーションに対して国が補助金を出したり、売買の際にインスペクションについての説明を義務付けたりといったことが挙げられます。
国がこのような政策をおこなったため、空き家が減ったり中古一戸建ての流通が盛んになったりし、新築神話が崩壊しつつあるといえるでしょう。

新築一戸建てと中古一戸建てそれぞれのメリット

新築一戸建てと中古一戸建てそれぞれのメリット

続いて、新築一戸建てと中古一戸建て、それぞれのメリットについて解説します。

新築のメリット1:設備が新しい

メリットとしてまず挙げられるのが、設備が新しいことです。
誰も住んだことがないため、設備だけでなく、床や天井、壁や建具なども新品となります。
そのため、中古物件では味わえないような満足感を得られるのが魅力です。
設備が新品ということは、しばらくのあいだはメンテナンスや修理をおこなわずに済むでしょう。
また、最新の機能を持った設備が設定されているケースが多いことも、大きなメリットです。
床暖房やトリプルガラス、太陽光発電システムなどが、最標準仕様で設置されている物件も少なくありません。
中古に比べてグレードの高い設備を使用でき、快適な生活を送りやすいといえます。

新築のメリット2:耐震性に優れている

メリットとして、耐震性に優れていることも挙げられます。
新築は現行の耐震基準に沿って建てられているので、万が一のときも安心です。
中古の場合、旧耐震基準で建てられている物件も多く、住む場合は耐震工事が必要になるケースもあります。
近年は日本全国で自然災害が発生しており、埼玉県も例外ではありません。
耐震性に優れていることは、新築ならではのメリットといえるでしょう。

中古のメリット1:費用を抑えられる

中古のメリットとしてまず挙げられるのが、費用を抑えられることです。
建物は一般的に、築年数の経過とともに資産価値や税金の金額が減少し、最終的にはゼロと判断されます。
そのため、築年数によっては、土地の価格のみで売りに出されることもあります。
面積や立地などが同じであっても、中古のほうが価格が安いのが一般的です。
費用を抑えながらマイホームを購入したい方に、向いているといえるでしょう。

中古のメリット2:自分好みにリフォームしたりリノベーションしたりできる

自分好みにリフォームしたりリノベーションしたりできることも、メリットの一つです。
近年は中古物件を安く購入し、リフォームやリノベーションをおこなう方が増えてきました。
内装や間取りを、ライフスタイルや家族構成に合わせて変更でき、理想的な空間をつくることができます。

新築一戸建てと中古一戸建てそれぞれのデメリット

新築一戸建てと中古一戸建てそれぞれのデメリット

最後に、新築一戸建てと中古一戸建てそれぞれのデメリットについて解説します。

新築のデメリット1:内見ができない可能性がある

デメリットとしてまず挙げられるのが、内見ができない可能性があることです。
一戸建てが建築前の場合、仮設のモデルルームを見学したり、間取り図面や完成予想図を確認したりして購入するか否かを決める必要があります。
実際の物件を見ることができないので「イメージと違った…」という事態になる可能性も否めません。
また、モデルルームの場合、日当たりや風通しの良し悪しも確認するのが難しくなります。
中古と違い、室内を見られないことを注意点として押さえておいてください。

新築のデメリット2:希望の立地が選べるとは限らない

希望の立地が選べるとは限らないことも、デメリットの一つです。
住みやすく、人が集まる場所には多くの既存住宅が建っています。
そのため、新築が建てられるのはおのずと郊外になりやすいのが現状です。
希望の立地があったり、学区を限定していたりする場合、理想の物件を探すのが難しくなるでしょう。
立地を重視する場合は、中古も視野に入れると良いかもしれません。

中古のデメリット1:費用や税金が割高になる可能性がある

中古のデメリットは、費用や税金が割高になる可能性があることです。
新築の場合、税金が優遇される制度があり、中古には適用されないケースがあります。
費用の総額や購入後にかかる費用を考えると、新築のほうがお得になることもあるでしょう。

中古のデメリット2:すぐに修繕が必要になることがある

すぐに修繕が必要になる可能性があることも、デメリットの一つです。
築年数や建物の状態によっては、入居前に修繕が必要になることもあります。
購入する物件次第で、物件の代金と諸経費にプラスし、修繕費用がかかるケースがあるため注意が必要です。

まとめ

昔は新築が好まれる傾向にありましたが、近年は修繕工事に対して補助金が出たり、インスペクションの説明を義務付けたりしたことにより、中古の需要が増えています。
設備が新しいことや耐震性に優れていることなどが新築のメリットで、費用を抑えられることやリフォームやリノベーションをおこないやすいことなどがメリットです。
一方、新築のデメリットは内見ができない可能性があったり、中古の場合は費用や税金が割高になったりする可能性などが、デメリットとして挙げられます。


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